少しだけだけど、時間がワープした。
昔の昔、木曾 中仙道の宿場町が繁盛してた頃。
その当時の宿屋を「旅籠(はたご)」と言った。 町人や役人、侍がたいそう色んなちょんまげを頭に結って行き来した事だろう。
ちなみに頭に旗を立てている子供は(ハタ坊)だ。
古い家並みが続くこの場所は「妻籠(つまご)」と言い、まだまだ昔の風情を観光ベースに残しどっこい元気だ。
そうかと言って観光客に媚を売るでなく、決して愛想はイイ部類でもないが適当なホッタラし感が妙に心地イイ。
ここを散策した後でやっぱり思うのである。
三原の町並み保存地区って、一体・・・。
涙、涙である。
全国的にもTOP3位に入るこの観光地を見て、我が郷土と比べるのはとてもフェアじゃないのは当たり前田のクラッカーだ。
あんかけの時次郎とエ〜と、何てたっけあのチビ坊主・・・。
とにかくあの二人がそこに泊まっててもおかしくない位、よく整備されてしっかりしたルール作りが出来ている。
その通りには自動販売機もなければ、売ってるタバコも昔のしか置いてない。(多分言えば新しいのは奥にあるんだろうけど、目に付く所にはゴールデンバットやしんせい、いこいとかしか見えないようにしている。)
もちろん車も朝一番の仕込みや夜の搬出以外は入れさせない。
ここまで徹底しなければ,おこがましくて町並み保存地区とは言えはしない。
かと言って、その3〜400mの通りを抜け切れば後は何のフォローもなしの田舎の景色の中に飛び出すだけで、ちょっとしたアミューズメント通りを通っただけなのだ。
「何〜だ。これだけ〜。」とまた欲っとうしい言葉が出る。
旅慣れない旅人が一番あつかましくて、めんどくさい。
わざと騒いでみたり、買いもしない商品を底からひっくり返してみたり、ろくに肉眼で見る事無くしょっちゅう準備不足の携帯カメラでピロロロロ〜ンとうるさい位に撮っている。
どうせそんなのでプリントしてもボロにしか焼き上がって来ないのがワカラないのだろうか。
そう言えば昔、「旅の恥はかきすて」と言っていたが、今日びそれでは困るのだ。 観光地がじゃない。 その悪しき観光人がこの先、人間として困るのだ。集団生活をしていく中でみんなが困るのだ。そんな脳みそしかない常識の欠けた人々が多くなるのが困るのだ。
モノはどんどん小さくなって、便利になって来た。
でも古くてもイイものはいくらでもある。
そんな価値を考えるいい機会にもなった。
小さい、で思い出した。 「白木みのる」だったけ? あのチビ坊主。
昔はおもしろかったなぁ〜。